めげない、しょげない、

あなたの暇つぶしの最終手段になりたい

方向音痴として生きる

 

ぼくは恐ろしく方向音痴だ。

 

はじめて来た道はもちろん、うろ覚えになりつつある2回目3回目も高確率で迷う。4回目になると「ここは俺の庭だ」と豪語し始め、その割に時々迷う。それ以降になってようやく迷わなくなる。さすがに道を覚えるくらいの脳はある。

 

道に迷うというのは簡単である。曲がる箇所、岐路を間違えればいい。

方向音痴な人間は道を曲がるとき感覚に頼りきって動く。なぜ迷うかと言うとその感覚がズレてるからに違いない。そうして知らない道に出て泣く泣く引き返すはめになってしまう。

 

さらに言えばそういう人間はまともにグーグルマップを使わない。厳密には、基本は使っているのに変なところで感覚に頼って道を間違える。「いけるべ!」とか言ってグーグルマップを閉じて歩き出す。ぼくはそれで行けた試しがない。現代の原始人。

 

 

方向音痴としての原体験について語ろう。

 

中学生のころ、テニス部だったぼくは友達とテニスコートに自転車で向かおうとしていた。大きい道路に面した、わかりやすい位置にあるテニスコートだ。

テニスコートへの詳しい道は誰も知らなかった。しかし、その大きい道路の中腹には親と何度か行ったことのあるショッピングモールがあって、まずはそこを目指そうと思いぼくは自信満々に道案内を始めた。

 

…気付いたらぼくたちは知らない街にいた。大きい道というのは合ってるはずなのに行けども行けどもテニスコートは現れない。

あとで(高校に入ってから)知ったことだけど、ぼくはそのショッピングモールを起点に曲がる方向を間違えてたみたいだ。反対方向に延々と突っ走っていた間抜けな中学生。

ちなみにその日テニスは諦めて帰った。

 

 

それからぼくは方向音痴としての人生を歩み続けている。

高校の頃、学校から家までの最短距離を編み出そうとして1時間以上さまよった果てに知らない警察署の前に到着した(ここでようやくグーグルマップ起動)ちなみに学校から家までは35分あれば着きます。警察署は学校から10分程度のところでした。

最近だと、地下鉄の駅に向かうための曲がり角を反対に曲がって10分かそれ以上の地味に長い距離を歩いた(ここでようやくグーグルマップ起動)

 

 

いや待って、これただのバカなのでは??????

 

後者にいたっては先月の話だからね。まったく学習してないよね。脳ミソ溶けてんじゃないかな…。

 

 

方向音痴は直らない。そういうことなので、ぼくはこの先も方向音痴として誇り高く生きていこうと思います。道案内はぼくにさせないほうがいいです。

 

 

 

おわりに、ここまで読んでくれた誰もが言うであろうことを先読みします。

 

 

最後までグーグルマップ使えカス!

 

 

ぐうの音も出ません。現場からは以上です。